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審査委員長代行 河口洋一郎 (CGアーティスト、東京大学大学院教授) ※山口勝弘審査委員長が病気療養のため審査を辞退されたため、山口氏ご了解の上、今回は河口氏に審査委員長代行をお願いいたしました。 |
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| 【コメント】 |
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今回は非常に良い作品が集まり、さらにレベルも相当上がりました。審査がいつも以上に楽しくなった感じでした。
最優秀賞受賞作品「THE EXPANSION OF DESIRE」は、造形力が非常に優れていて、四次元的なイマジネーションを出しながら、色彩を欲するオブジェを見事に描き出した作品です。見る物をどんどん引き込んでいく「空間性」のようなものを感じました。かなり力強い作品で見事グランプリですね。
「雪月花」というテーマは、言葉の意味からは「花鳥風月」的なわびさびの世界でしたが、優秀賞に輝いた作品「変わりゆく、、、」は、それを優しい彩りでうまく表現しています。必ずしもダイレクトに情景を出したわけではなく、色合いそのものが非常に純粋に親しみやすいやすいのですね。そういう意味で審査員の共感を得ました。
「色」をテーマとした優秀賞受賞作品「Summer Flowers」は、最優秀賞受賞作品に比べて、色合いにあたたかみのあるソフトな作品です。見ていて気持ちよくなるような、奥深い優しさが非常に良かったですね。ただ強いて言えば、より造形的にも作られていたら、最優秀賞に選ばれていたかも知れないと思います。色使い的には非常に期待できる作品で、これまでになかった優しい色合いが共感を覚えます。
「言葉」をテーマとした優秀賞受賞作品「music」は、画面全体から激しくて、若々しいパワーが炸裂している作品で、今回の応募作品ではもっともダイナミックに響き渡るような印象を受けました。作品の細部にも込みいったものが多くあり良くできている点もさることながら、言葉が飛び交う若いエネルギーが画面一杯に出ていて素晴らしい作品だと思います。
ジュニア部門最優秀賞受賞作品「Faces of Color」は、お面を題材にしているのですが、その中にもジュニアらしいお面に対する強い迫力が出ていて非常に良かったです。驚いたのは、色使いが非常に奥深いこと。色そのものが、融合して独特の力強い雰囲気を持っているというか、単純に「色」というのではなくて、祭りそのものの畏敬の念を表しているような奥深いものを感じます。ジュニア部門の中では、突出していました。
「雪月花」の優秀賞受賞作品「ユキだるまのイエとゆきの玉」はもっともジュニアらしい、シンプルで、ほのぼのとした楽しい作品ですね。これからさらにもうひとひねりすると表現力がついてくると思います。
「色」の優秀賞受賞作品「The robot's colors」は、タイトルからしても、色が点滅している感じや、ネオンのようなたくさんの色が音楽的にうごめいている感じ、光がシャワーのように降り注ぐ感じを非常にうまく描いています。また色そのものに対するあこがれや願望のようなものが動的でよく出ていると思います。
同じく「色」をテーマとした作品「Rainbow Man」には「奨励賞」を差し上げました。この作品はキャラクターそのものがとてもユーモラスで親しみやすいんですね。こうした漫画チックな親しみやすさというのは他の作品にはないもので、ある意味での創造性を期待したいと思います。 |
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| 【プロフィール】 |
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河口洋一郎(CGアーティスト、東京大学大学院教授)
1952年、種子島生まれ。九州芸術工科大学卒、東京教育大学大学院修了。CGアーティストとして世界的評価を得、世界各国での第1位受賞多数。国内でも、東京テクノフォーラム;ゴールドメダル賞、ロレアル賞グランプリなど多くの受賞歴を持つ。1994年には、CD-ROM+本で‘COACERVATER’(コアセルベータ NTT出版)を出版。1998年には、河口洋一郎作品集「LUMINOUS VISION」(ビデオ、DVD, LD)をOdysseyより全米で出版。また、作品集(「河口洋一郎」gggトランスアート)を1998年に出版。 |
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