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審査委員長 河口洋一郎 (CGアーティスト、東京大学大学院教授) |
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| 【コメント】 |
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総評:
これまでの東レデジタルクリエイションアワーズの受賞作品が、渋い色使いの作品が非常に多かったのですが、それと比較すると今回の作品は非常にフレッシュなものが多かったので、次のステップへの新しい感覚を発見するという意味では非常に楽しく、今後を期待させる作品が多く見られました。3DのCGにしろ、2Dのドローイングにしろ、どちらがいいというわけではなくて「良い作品」をこれからも選んでいきたいと思っています。各テーマに沿いながら、独自の面白い表現でどんどん応募してきてください。
各作品ついて:
<一般部門>
★最優秀賞作品
「再生」木村 智博 (テーマ:呼吸する都市)
造形力があり、通常の空間を異質な四次元的に表現している、その構成力は非常に優れています。また、キャラクターに対する独特な思い入れも感じられました。色としてはモノトーンでありながら、全体的にいい緊張感を持たせていて、ダイナミックな感じも受けます。静止画ではありますが、動きのエネルギーが感じられ、また音楽的な雰囲気も出ています。総合的に最も優れていたので、最優秀賞に選びました。
★優秀賞作品
「Breath of a city」藤若 典弘 (テーマ:呼吸する都市)
機械生命体のようなものをモチーフにした作品ですが、よく見ると、画面の中にぼかしによる遠近感や、ライティング効果、メカニックなディテールなど、デリケートなところを細やかにデザインしているのが印象的でした。また、「都市」というテーマの中で、近未来の生命と機械をモチーフに取り上げているのも非常に考えさせられました。画面全体的な構成力も優れていますし、力強い表現力と現代的な感覚を持っているので、今後が楽しみです。
「Feeling Sign」吉井 健文 (テーマ:心の旅)
色彩感覚が非常に独特で、明るく軽快なセンスが感じられる作品です。色使いが非常に若々しく処理されていて、ぜひこの作品を動きの中で見てみたいという気がします。非常にメルヘンチックな、アットホームな雰囲気の色彩が、CGを楽しく作っている感じがよく出ていて、共感を覚えました。
「祭りだ!」比嘉 祐二 (テーマ:祭りの鼓動)
絵画的なタッチの力強い線によって、お祭りそのもののパワーとかエネルギーを表現しています。今回の応募作品の中ではこういう元気のいい作品が少なく、そういう意味で目立っていました。二次元の作品ではあるのですが、祭りの雰囲気がよく出ていると思います。とにかく線のタッチが非常に元気で力強いのが印象的な作品です。
<ジュニア部門>
今回は残念ながら該当者なし、という結果になったのですが、元気で若々しく、遊び心にあふれた、楽しい作品を期待しています。ジュニア部門は、最も期待する部門なので、楽しみにお待ちしています。 |
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| 【プロフィール】 |
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河口洋一郎
CGアーティスト、東京大学大学院教授
1952年、種子島生まれ。九州芸術工科大学卒、東京教育大学大学院修了。CGアーティストとして世界的評価を得、世界各国での第1位受賞多数。国内でも、東京テクノフォーラム;ゴールドメダル賞、ロレアル賞グランプリなど多くの受賞歴を持つ。
1994年には、CD-ROM+本で‘COACERVATER’(コアセルベータ NTT出版)を出版。
1998年には、河口洋一郎作品集「LUMINOUS VISION」(ビデオ、DVD, LD)をOdysseyより全米で出版。また、作品集(「河口洋一郎」gggトランスアート)を1998年に出版。
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