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| ■審査委員講評■ |
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土佐信道 明和電機社長 | ||
| 【コメント】 総評: 今回初めて審査委員として参加しましたが、CGと言えば動画という時代になってきている中で、この東レDCAのような、静止画のデジタルアートコンテストというのは特殊なものじゃないかと思います。それ故に、デジタル性というよりも絵画性やドラマ性、絵の力というものが逆に問われるものであって、今回は技術力よりもそういった点を重視して審査しました。 各作品ついて: <一般部門> ★明和電機賞 「Angelus」Andrew Mamo ひとつひとつのモチーフに何か意味があるんじゃないかと思わせるところと、宗教画を見るような、映画的な全体の雰囲気作りが面白いですね。大きく引き延ばして飾ってみたいと思わせる、好きな作品だったので「明和電機賞」を差し上げました。 ★最優秀賞作品 「再生」木村 智博 (テーマ:呼吸する都市) テーマをよくくみ取った上での「絵作り」をしていて総合的な力が応募作品の中では一番でした。素晴らしい作品だと思います。 ★優秀賞作品 「Breath of a city」藤若 典弘 (テーマ:呼吸する都市) アニメーション作品の一部を切り取ったような作品だなぁ、と思いました。モチーフそのものは見たことがあるようなモチーフではあるのですが、スピードの計算をちゃんとしていたり、バーミアンから出ている煙が空間をゆがめていたり、という細かいところまでちゃんとできていて、その職人的な絵作りがいいですね。 「Feeling Sign」吉井 健文 (テーマ:心の旅) おそらくコンピュータの画面だから手軽にできる軽さがある作品ですね。吉井さんが、同じことを、筆でやってもきっとこうはいかないと思うのですが、モニター故の軽さが非常によくできていて、部屋に飾ったり、CDジャケットにしてみたいですね。空気を吸うように、当たり前にツールを使っている良さが出ていたと思います。 「祭りだ!」比嘉 祐二 (テーマ:祭りの鼓動) 「祭りだ、びっくりマーク!」というタイトルからして本人は何も考えていないんだろうなぁ、という感じですね(笑)。この空間もくそもない、何にも考えていない「元気の良さ」がいいな、と思いました。ひとつくらいこういうのがないと、というか、閉塞感あふれるニッポンにはこういうものも必要かな、ということで選びました。 <ジュニア部門> デジタルアートだからといって、コンピュータの画面の中で作らなくてはいけない、という考えをまず捨てて、コンピュータけ飛ばしてサッカーゲームするくらいの勢いでやってみてください。遊びで描いたくらいの元気なものが出てきて欲しいです。 |
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【プロフィール】 1967年、兵庫県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。 1993年、兄・正道とともに明和電機結成 代表取締役副社長就任 2000年、ソロ名義の作品発表も開始 2001年、前社長・正道の定年退職にともない代表取締役社長就任 大学在学中よりハイテク、ローテクにこだわらずさまざまな手法でオブジェクトを制作発表。 1993年年実兄・正道とアートユニット明和電機を結成。「ユニット名は彼らの父親が過去に経営していた会社名からとったもの。青い作業服を身にまとい作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで活動中。 明和電機のホームページ:http://www.maywadenki.com/ |
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白川洋次郎 株式会社博報堂i−メディア局 白川チーム チームリーダー | ||
| 【コメント】 総評: 「呼吸する都市」、「祭りの鼓動」、「心の旅」という具体的なテーマを呈示した今回の試みであったが、却って、難しいものとして捉えられたような気がする。技術的には、本当にどんどん力が上がってきていて、驚愕の極みである。当初のこのアワードのテーマであった、デジタル技術をつかった表現の向上に貢献するという部分では、ある程度の達成を遂げたと言えよう。しかしながら、作品の良し悪しを最後に決めるのは、やはり表現力、提案力なのである。この部分では、まだ技術に振り回されている作品も目立つ。こちらにぐっと伝わってくるような作品をもっと送ってきて欲しい。 そして今回、ジュニア部門の応募が少なかったのが、寂しかった。ジュニアの諸君!あまり難しいものと考えずに、絵葉書のようでも良いし、イラストのようなものでも良い。デジタルで作った絵画ならなんでもよいのだ。自分の表現したいものをパソコンで作って、どしどし送ってきてください。 各作品ついて: <一般部門> ★最優秀賞について 木村さんは、二度目のグランプリとなった。出来れば、いろいろな方に受賞していただきたかったのであるが、この作品は、そのような無言のフィルターを打ち破ってくれるだけの力をもっていて、表現上でも技術的にも優れていた。また我々に、どのような基準で審査をしていくべきかの提案をしてくれてもいる。時代を反映している作品であるが、今後も研鑚していただき、今度は、未来を期待する作品をぜひとも創りだしていただきたい。 ★優秀賞について 「Breath of a city」藤若 典弘 (テーマ:呼吸する都市) 光をテーマとする作品。緻密な計算の上で表現をしている力がある作品。今後、コンセプチュアルな部分でのより一層の成長を期待している。 「祭りだ!」比嘉 祐二 (テーマ:祭りの鼓動) 祭りだ!祭りだ!わっしょい!わっしょい!デジタルというキャンバスで手描きの勢いが迸る作品。 なにに描くかはどうでもいいんです。表現です。新しい手法を開発するのも大切でありますが、こんな作品も好きです。 「Feeling Sign」吉井 健文 (テーマ:心の旅) 若者の心の中(マントラ)がよく描かれている。みずみずしいこころ、不安なこころ、しかし明日に向って進んでいこうという思いが伝わってくる。この心情をこれからも大切にして、創作活動を進めていってください。 |
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【プロフィール】 株式会社博報堂i−メディア局 白川チーム チームリーダー 横浜美術館名画レファレンスシステム・総合監督 ジェトロ海外紹介映像開発事業・プロデュース 文部省委託事業「美術の散歩道」・企画製作 ファイナルファンタジーアニメビデオ・プロデュース マルチメディアコンテンツ振興協会人材育成委員 マルチメディアソフト制作者能力認定制度委員 教育教材開発協会マルチメディア推進委員 沖縄コンテンツビジネス支援協議会委員など |
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| 【コメント】 第7回を迎えた東レデジタルクリエーションアワードは、興味深いものだった。ここ最近デジタルアートが主流になるにつれ、逆に、伝統的な芸術のスタイルを使っているクリエータたちからの応募数が増えてきている。過去、伝統的なメディアを使った応募作品はめずらしく、例外的な存在であった。しかし、今年は逆に、そういったスタイルの作品が圧倒的に多く、ハイテクの、いわばデジタルとして「伝統的」な(?!)作品のほうがめずらしくなっているのだ。個人的には、超ハイテクな、3DのCG作品の方が好みであるが。 今年度の優秀賞受賞者、木村智博氏の作品「再生」は素晴らしかった。木村氏が表現したディテールは、彼の騒然とした世界に深みを創り出すことに成功し、美しく、かつ不穏でもあった。都市の破壊の混沌、再生、そしてそこに住む人々、それらは、長い間、東京というメトロポリスの住人である私にはありありとみえてくる。来年度も楽しみにしている。 |
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【プロフィール】 1963年、米国ミシガン州デトロイト市生まれ。 アリゾナ州立大学ビジネス学部卒業後、1988年来日、(株)リクルート入社。 1991年、デジタル映像制作会社、(株)レインボー・ジャパンを設立。TVCM、CD-ROM、ゲーム、ホームページ等をプロデュース。 2000年、音楽メタデータ、技術ライセンス会社、(株)レインボー・パートナーズ設立。米国グレースノート社(CDDB)日本総代理店、米国OCTiV社日本総代理店、ディジタル・ジュークボックス系家電とソフト向けの技術・コンテンツライセンス業務を行う。 |
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濱口裕 東レ株式会社広報室長 | ||
| 【コメント】 東レデジタルクリエイションアワーズ(DCA)も第7回を迎えましたが、応募総数も過去最高を記録し、CGアートへの関心の高さが伺えた結果となりました。日本を含む世界16カ国から、非常にクオリティの高い、またバラエティに富んだ作品が多く集まり、運営する側としても非常に嬉しく思っています。 残念ながらジュニア部門への応募が非常に少なかったのですが、次回は子供たちからのエネルギーにあふれた、明るい作品の応募をお待ちしています。 デジタルアートに少しでも関心のある方々が気軽にどんどん応募していただけるようなコンテストをめざし、これからもDCAを通じてデジタルアートが活気つける一助になれればと思っています。 来年も世界各国の皆さんからのたくさんのご応募をお待ちしています。 |
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