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DCAは東レが文化支援の一環として主催するコンピュータ・ピクチャーの公募展です。

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DCA2007 審査委員長講評
審査委員長
河口洋一郎
(CGアーティスト、東京大学大学院教授)
総評
今回はかなり技術力の高い作品も多かったのですが、新鮮な作品も多かったのがとてもよかったです。新しく応募された方からいきなり優れた作品が出てきたので、これから非常に期待が持てます。内容的にも幅が広く、多様な応募作品が集まり、予測できなかったものが多かったので、ひとつの発展性が見出せたのは非常によかったと思います。面白かったのは、良い意味で年齢不相応な作品が多かったことですね。
次回も審査委員があっと驚くような予測できないものをぜひ応募してください。
受賞作品講評
■最優秀賞について
今年は特に作品テーマ「彩」が大激戦でしたが、その中からとても明るくあでやかな作品が見事グランプリをとりました。形の動きのリズム感が抜群に出来上がっていて、絵そのものが踊っているように見える作品です。他の作品に比べ、ダントツに際立っていました。キャラクターそのものが創作されていますが、デフォルメが非常にうまいし、ひとつひとつの登場人物に関しても、目や口、歯、髪型などすべてが丁寧に書き込んであるのがすばらしいです。色彩の構成としては、円熟した背景の中にスポットライトを浴びるようにエネルギッシュなキャラクターが浮き出ていて、「彩」というテーマ以上に作品が生きていました。非常にすばらしい作品です。審査委員の満場一致でグランプリです。
 
■優秀賞について
作品テーマ「彩」の優秀賞受賞作品「彩-四季の風-4部作」(斎藤 茂)は、非常に透明で済んだ空気の世界を色鮮やかに描いた作品です。微妙な空気と光の具合をとらえる繊細な色彩感がすばらしい。色彩の構成力はどの作品に比べても美しく仕上がっています。作品テーマ「笑」の応募作品が全体的に不思議と笑っていない作品が多い中で、優秀賞を受賞した「笑年合笑団」(浦地 思久理)は、“自己増殖”、“自己複製”というコンピュータ的な裏技を使って笑いを倍増させ、画面いっぱいに笑っているキャラクターがうようよしているという画面構成が非常に際立っていました。よく見るとひとりひとりの表情が非常によく完成されていて、今洋風なタイムリーな感じが良かったです。新鮮で楽しく見られる点が共感を呼びました。
 
作品テーマ「笑」については、入選作品も個性的なものが多かったですね。
 
作品テーマ「造」の優秀賞受賞作品「ポートレート1,2,3,4,5」(アン キヨン)は、ミラー効果や共映効果など、コンピュータならではのデジタル処理を使って、意外な面白い形を生み出すという、21世紀の前半としては非常に良いやり方です。全部自分で作り出すよりも、合成という面白い技術を使ってうまく成功した代表的な作品ですね。ここまで面白くユーモラスに形を作ることができた作品はなかなか見たことがないです。作品テーマ「造」の入選作品は“造る”という意味での構築的な作品が多く選ばれました。緻密な構築や、生々しくぬめぬめの構築など。意外で新鮮な作品が多かった印象です。
 
■審査委員奨励賞について
数ある応募作品の中でも、特に審査委員が期待をかけ、さらに次の新たなステップに進んでほしいという思いを込めて作った賞です。 内田さんは、作品を仕上げる力や技術力は非常に高いし、“形を組み合わせる”という才能に非常に恵まれているので、これからまだまだ新たな展開にチャレンジしていただきたいです。期待しています。
DCA2007審査風景
河口審査委員長 土佐審査委員
神田審査委員 ケビン審査委員
斉藤審査委員 議論を重ねながら受賞作品候補が絞られていく
最終審査はモニターで行う
最優秀賞受賞作品を囲んで
左から斉藤審査委員、土佐審査委員、河口審査委員長、神田審査委員、ケビン審査委員
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