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DCAは東レが文化支援の一環として主催するコンピュータ・ピクチャーの公募展です。

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DCA 2008
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審査委員長講評
審査委員講評
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受賞作品

審査委員長講評
審査委員長
河口洋一郎
(CGアーティスト、東京大学大学院教授)
総評
今回のDCAでは、「闇」というテーマに対して、審査委員の中では最も不安があったのですが、ふたを開けてみたら、今の世相を表しているのか、最も難しいであろう「闇」をテーマにした作品が圧倒的に多かったし、優秀な作品が最も多く集まったということで、デジタルアートの世界での「闇」というテーマに対する日本人の底知れぬ感覚の深さと、底知れぬ表現力を感じて驚いている次第です。
全体的に作品の質も、ものすごく高くなっています。審査をしていて非常に面白かったです。
また、イラストレーションやドローイングだけではなく、3Dのプログラミングした作品も今年は多くありました。イラストレーションの世界と3Dのプログラミングした世界がバランスよく応募されて良かったと思います。
受賞作品講評
■最優秀賞受賞作品「華」(マサキ マル)について
応募数が増えて大激戦だったのですが、その激戦を勝ち抜いた「華」(マサキ マル)という作品は、自然界の繊細な色を、丁寧に優しくきれいに出していて、ある意味のシュールな世界をうまく表現してくれています。非常に明るい方向性が出ているし、色彩感覚という点から見ても、自然の捉え方が非常にユニークで面白かったので審査委員のなかでも見事グランプリに輝きました。
 
■優秀賞受賞作品について
作品テーマ「闇」の優秀賞受賞作品「(1)愛別離苦(蝶々夫人) (2)怨憎会苦(葵上)」の、加藤昌一郎さんは79歳でありながら、色彩感覚や画面感覚で言うと20代30代の若々しさを持っている方ですね。カラフルで強烈な色彩が圧倒的でした。手法は非常に伝統的なまでに雅でありながら、現代的にうまく処理されていて、日本的な良さと現代的な良さを兼ね備えた美しい作品です。「闇」というテーマでありながら、晴れ渡るようなエネルギッシュな色彩感覚が素晴らしいです。
 
作品テーマ「踊」の優秀賞受賞作品「偶像行進」(河原大)は、非常にユニークな観点からの作品です。この作品は俯瞰図的に見たときに遠景の作品にできあがっているんですが、よく見てみるとひとつひとつの人物や建物が非常に表情豊かに書き込まれています。その浮世絵的な緻密な面白さが圧倒的で、審査委員の高い評価を得ました。色彩感覚がユニークですよね。また、日本の将来のゲーム産業にも応用できるかもしれないような可能性があると思います。
 
作品テーマ「麗」の優秀賞受賞作品「太陽がのどかに照っているさま」(かながわしんすけ)は、最もカラフルで色彩豊かな作品ですけれども、美そのものを美しく描くのではなく、もともとの図案としては必ずしも麗しくないかもしれない世界に、花や植物など、いろいろなものを取り込みながら、見た感じで「麗」というテーマを表しているところが面白いですね。色彩的にも画面構図の組み合わせ的にも非常に特徴だっているので、かなり“普通じゃない”作品に仕上がっています。この作品を見た瞬間に「これはユニークだな」という思いが審査委員に伝わりました。
 
■審査委員特別賞について
「踊」の作品テーマで応募していただいた版画家の黒滝淳さんの作品「真夜中のパーテイ」は圧倒的に“うまく”優れていました。最高レベルの表現力が備わっています。
審査委員会の中ではその黒滝さんの他を圧倒する成熟した素晴らしい実力と形態感覚、色彩感覚、リズム感覚はどうしても捨てがたいということで、今回特別に審査委員特別賞として表彰させていただきます。この方は圧倒的で断トツな造形感覚を持った方であり、敬服する次第です。
審査風景
最優秀賞作品を囲んで左から斉藤審査委員、土佐審査委員、河口審査委員長、神田審査委員、ケビン審査委員 河口審査委員長
土佐審査委員 神田審査委員
ケビン審査委員 斉藤審査委員
過去最多の687作品(DCA:484作品、DCAジュニア:203作品)をひとつずつ審査していく
議論を重ねながら、受賞作品候補が絞られていく
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