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 審査委員紹介 


 審査委員長  山口勝弘   神戸芸術工科大学教授・筑波大学名誉教授 

 審査委員 

 河口洋一郎

  CGアーティスト・筑波大学助教授
 白川洋次郎  株式会社博報堂デジタルコミュニケーションセンター部長
 ケビン・マヤソン  株式会社レインボー・ジャパン代表取締役
 斉藤典彦  東レ株式会社広報室長




 河口洋一郎  CGアーティスト・筑波大学助教授
【コメント】
審査にあたり、いくつかの面白い作品に出会うことができた。“母と子”をテーマにした最優秀作品「母と子」は、抽象的な作品としてどこか気になるものを内包するおもしろさがあった。それゆえ、見るものに訴える力が画面から伝わってきそうで何度も見直した。
また、“人体の放射”を造形的にとことん追及している「Strange Fruit」は、徹底的な仕上げの緻密さで他を圧倒し、画面の緊張感が、不思議なリアリティを生みだしているもう一つの仮想世界である。
「そして星になったゴールデンリトリーバ」はユニークな表示方法で記号群の集合体として生成され、アルゴリズミックな動きが感じられるものであった。
また「Rhubarb Knee」のような作品は、デジタル合成ならではの産物で、これからも増えてきそうである。他にも触れたい作品がいくつかあり、今後が期待される。

【プロフィール】
1952年、鹿児島県生まれ。東京教育大学大学院修了。
CGアーティストとして世界的評価を得、'87〜'88年、モントリオール未来イメージ展第1位、'83年、マルチメディアグランプリ会長賞など多くの受賞歴を持つ。
今年、作品の集大成ともいうべきCD-ROM+本=‘COACERVATER’(コアセルベータ *NTT出版)を出版予定。

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 白川洋次郎  株式会社博報堂デジタルコミュニケーションセンター部長
【コメント】
今回コンピュータの関連メーカーではない東レによるデジタル クリエーション アワーズが発足しました。そういったこともあって、他にはないあらゆる方面からの作品が集まったと思います。
その中でも、「母と子」は、技術的にも優れており、かつテーマ性をしっかり持った作品だと評価出来ました。
このアワードは、単なる技術を競うのではなく、またアイディアだけで評価するということでもなく、美しさの追求と作品としての完成度を評価する場であって欲しいと思っています。そしていかに汗をかいたかという点も評価していきたいと思っています。
今後もどんどんテーマとジャンルの幅を広げて作品を募集していくことになりますので奮ってご応募ください。

【プロフィール】
早稲田大学法学部卒。 映画、舞台、テレビ等の企画制作を経て、1980年よりニューメディアの専門部門の設立に参画。ビデオディスク、CATV、衛星放送、文字放送、キャプテン、ハイビジョン等のソフトやインタラクティブ映像展示システムの企画制作及び映像事業の製作出版プロデュース等を担当。現在は、学校教育用マルチメディアソフトの制作、インターネットのホームページ制作、ゲームソフトの製作、ネットワーク系ビジネスのプロデュースなどを行っている。

【主な業績】
横浜美術館名画レファレンスシステム・総合監督
ジェトロ海外紹介映像開発事業・プロデュース
文部省委託事業「美術の散歩道」・企画製作
ファイナルファンタジーアニメビデオ・プロデュースなど
マルチメディアコンテンツ振興協会人材育成委員
マルチメディアソフト制作者能力認定制度委員
教育教材開発協会マルチメディア推進委員など

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 ケビン・マヤソン  株式会社レインボー・ジャパン代表取締役
【コメント】
第1回東レデジタルクリエイションアワーズの審査員をさせて頂いて、大変光栄に感じてます。
応募作品は、大変バラエティ豊かであり、これはデジタルメディアがクリエイティブアートの本流に近づいて来たことを示すものであるといえるでしょう。デジタルメディアは、作家にとって物理的な様々な制約を取り除き、創造的な自由をもたらすものであります。
人間の頭で考えることができるものの、ほとんど全てを作り出すことが出来るデジタルメディアは、芸術に新しい風を吹かせることでしょう。
応募作品の内容は、思いの外多様でした。
「母と子」は、テクスチャーと3次元の捉え方がユニークであり、“愛情”がシュールリアリスティックで印象的に表現されていました。
また、「そして星になったゴールデンリトリーバ」は、難解なアルゴリズムが生み出すやわらかな印象が、見る者の興味をいつまでも引きつけて離さない作品の好例でありましょう。
次回のコンテストでは、とりわけ海外からの多数の参加を期待しております。

【バックグラウンド】
1963年、米国ミシガン州デトロイト市生まれ。
アリゾナ州立大学ビジネス学部卒業後、1988年来日、(株)リクルート入社。
1991年、デジタル映像制作会社、(株)レインボー・ジャパンを設立。TVCM、CD-ROM、ゲーム、ホームページ等をプロデュース。

【レインボー・ジャパンについて】
日本初のデジタル映像制作会社。インターネットを使って海外のCG制作会社とリンクし、史上初のオンライン・プレービューシステムを実現。現在、社員数40名を超える業界大手会社。

【主な講演・出演】
●MXTVで、開局以来、「Log In TOKYO」のレギュラー出演。海外のホームページ、視聴者からのE-mail紹介役。番組の中でアメリカ人としての意見を代表する。
●NICOGRAPH(日本コンピュータグラフィックス協会の展示会)でCD-ROM市場についての講演。
●InterBEE(日本最大放送機器展)でノン・リニアービデオ編集とデジタル映像の未来について語るセミナーを行う。
●アドビ社のデジタルビデオ商品「After Effects Pro」の雑誌広告内で、デジタル映像エキスパートとして語る。
●アドビ社のメイン商品「Photoshop 4.0」のイベント用vpにデジタルメディアのエキスパートとして出演。

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 斉藤典彦  東レ株式会社広報室長
【コメント】
1997年2月24日、デジタルアートならではの“デジタリズム”の追求を審査員の合い言葉に、第1回DCA審査会が開催されました。
応募作品を通して、このデジタルアートの新しい可能性の広がりに、世界中の老若男女が夢をふくらませている様子が伺え、審査員の一員として、頼もしく、かつ喜ばしく感じました。
最優秀賞、優秀賞に選ばれた4作品のグレードは甲乙付け難く、いずれも独創的な作品ですが、最終的に小内氏作品「母と子」が満票で最優秀賞に選ばれました。選に洩れた作品の中にも、様々な試みが見受けられ、次回応募作品が楽しみな方々も多くいらっしゃいました。スポンサー代表として、今回は応募を見送られた方々にも、是非とも次回には参加頂きたく思いますし、このDCAがデジタルアートの今後の発展にいささかなりとも貢献出来ますれば、この上ない喜びと思う次第です。

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