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今年の応募作品の内容を見ると、今までよりも作品の幅が広がってきており、グランプリをはじめ賞に入った作品は、そういうものが選ばれたと思います。特にグランプリの「Under the moon」は、ヨーロッパのロマン派の絵画の世界を現代的な感覚でデジタルの中で再生しています。それは風景画の一つのスタイルを現代に蘇らせたという意味で非常に評価できます。優秀賞の作品で、「The AREA WAR〜balcony logic」は組写真の方法論として、かなり計画をたてた上で作られており、日常的なTシャツの顔のゆがみや変化を取り入れながら作品化しており、非常に興味をひきました。「Airform」は、一見デジタルの世界ですが、東洋画あるいは日本画の中にある空間性や水墨画の世界のようなものも感覚的に入っているので、普通のデジタル表現とは違う点が評価されました。「禁斷ノ果實」は、ヨーロッパの伝統の中にある神話や物語をアレゴリーという方法論で表現しており、しかもそれが今までのような絵画的な表現ではなく、CG独自の空間の中に林檎とへびを取り入れながら、コンテストの持っている一つの方向をうまくつかんで表していた思います。 |