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DIGITAL CREATION AWARDS




DIGITAL CREATION AWARDS1999 審査委員紹介  

審査委員長 山口勝弘 メディアアーティスト
筑波大学名誉教授
神戸芸術工科大学名誉教授

審査委員

河口洋一郎

CGアーティスト
東京大学教授
  白川洋次郎 株式会社インディビジオ
代表取締役
  ケビン・マヤソン 株式会社レインボー・ジャパン
代表取締役
  斉藤典彦 東レ株式会社
広報室長



河口洋一郎 河口洋一郎 CGアーティスト, 東京大学教授
【コメント】
DCAは、昨年までの入賞作品も含めて、緻密なテクスチャーや色合いを含めてかなりハイレベルなところまできている作品が多く、今回は今まで以上に幅が広がるような新しい作品が集まり、転機となるような新しい方向性がでてきたことが良かったと思います。
静止画を中心としたコンテストなので、CGの技術をうまく利用して、技術を前面にあまり出さないで、何を表現したいかという観点で、ますますレベルが高くなってきたと感じています。今回も、ただ作ってうまくできて良かったというのではなく、作者個人個人のコンセプトや思い入れのもとに作る作品が入賞しました。グランプリの作品は、色合いが非常に良かったと思います。今回は、組作品が入り、新しい境地を開くという意味で面白かったし、これからも期待します。他の入選作品も非常にレベルが高く、今後への期待としては、純粋に楽しく、自分のやりたいことをやってもらいたいと思います。また、今までにないようなことに新しくチャレンジしてほしいですね。

【プロフィール】
河口洋一郎(CGアーティスト、東京大学教授)
1952年、種子島生まれ。九州芸術工科大学卒、東京教育大学大学院修了。CGアーティストとして世界的評価を得、世界各国での第1位受賞多数。国内でも、東京テクノフォーラム;ゴールドメダル賞、ロレアル賞グランプリなど多くの受賞歴を持つ。1994年には、CD-ROM+本で‘COACERVATER’(コアセルベータ NTT出版)を出版。1998年には、河口洋一郎作品集「LUMINOUS VISION」(ビデオ、DVD, LD)をOdysseyより全米で出版。

河口洋一郎
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白川 洋次郎 白川洋次郎 株式会社 インディビジオ代表取締役
【コメント】
DCAも4年度目を迎え、応募作品のデジタル表現技術は、年々加速度的に高くなってきている。
しかし、技術のみに頼る作品の入選がより難しいものになってきているのは、そのデジタル技術レベルの高さゆえではない。表現すべきものは、自己の内面にある極めて人間的なものである。技術に振り回されることのないように注意が必要である。
今回の最優秀作品は、風景画であった。彼の心象を表現したものであった。近年油絵の世界でも、若い作家のなかで電脳世界的表現が取り入れられるようになってきている。
表現の世界でのアナログ・ディジタルの融和は、確実に進んできている。しかし、デジタルの道具を使うことによる一種の自己陶酔は、表現者にとって非常に危険なものである。
デジタル技術をさりげなく使い、人間的なきもちがこちらに伝わってくる、そういう作品が数多く出てくることを期待したい。また、今回から募集した「組み作品」についても、面白いものが出てきている。明確に自己を主張しやすい「組み作品」においても、ダイナミックな構成による大きな世界観を持った作品を期待している。

【主な業績】
横浜美術館名画レファレンスシステム・総合監督
ジェトロ海外紹介映像開発事業・プロデュース
文部省委託事業「美術の散歩道」・企画製作
ファイナルファンタジーアニメビデオ・プロデュースなど
マルチメディアコンテンツ振興協会人材育成委員
マルチメディアソフト制作者能力認定制度委員
教育教材開発協会マルチメディア推進委員など


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ケビン・マヤソン ケビン・マヤソン 株式会社 レインボー・ジャパン 代表取締役
【コメント】
今年は、景気の影響で、暗いものが多かったように感じました。景気が良くなれば、来年の作品はもっと新しい物が出てくるかな、と期待しています。固く作りこんだようなCGから自由な発想で、固くないものへと変わってきていて、うれしいと思います。技術は本来はそうあるべきだし、CGなどどういう媒体で絵を作るかあまりこだわらないで、どういう発想をするかということが大切です。

【バックグラウンド】
1963年、米国ミシガン州デトロイト市生まれ。
アリゾナ州立大学ビジネス学部卒業後、1988年来日、(株)リクルート入社。
1991年、デジタル映像制作会社、(株)レインボー・ジャパンを設立。TVCM、CD-ROM、ゲーム、ホームページ等をプロデュース。


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斉藤典彦 斉藤典彦   東レ株式会社 広報室長
【コメント】
第4回の受賞作品の中では、やはり最優秀作品のMr. Hocevarの“Under the moon”が秀逸であった。古代とも異星とも見られる不思議な空間の広がりの中に、月の光が冴えわたっている。ハレーションを起こしたような中央の白い建物と地面が美しい。
日本の作家の作品は、閉塞感漂う日本的事情を反映してか、内向的で自閉症的な傾向さえあって、“Under the moon”の空気を感じさせる開放感が際立っていた。
優秀作品の中では、市川氏の作品が、空間を巧みに活かして、空気の流れを感じさせる。素晴らしいブルーの部分は人体であろうか、寒色の無機的な表現でありながら、暖かみを感じる。長登氏の作品は、緻密な表現で寓意をビジュアル化しており、CGアートの一つのジャンルをしっかりと主張している。
初の組作品による優秀作品となったN.キデヒト氏の作品は、着想、構成力、表現いずれにも優れている。組作品のあり方の方向性を示し得た作品として、高く評価する。次回の応募作品を選考する1年後が、待ち遠しい。


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