DCAは東レが文化支援の一環として主催するコンピュータ・ピクチャーの公募展です。

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TORAY DCA
WINNER'S TIPS
過去の受賞者の方々に、製作過程やテクニックを伺っていくこのコーナー。
第10回目は第10回DCA2005で優秀賞を受賞された川崎ますみさんです。
川崎さんの受賞作品は、「香」というテーマで応募された作品の中で、自分の記憶と香りを結びつけた独特な観点と、鮮明かつ繊細な表現が審査委員から高い評価を得ました。
第10回
DCA2005 優秀賞受賞 川崎 ますみさん
「strange impression」
(テーマ:香)
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[作品について]
ある花の香りをかぐと昔の記憶がよみがえり、それが怖いのか嫌なのかわかりませんが、小さく私を傷つけます。この作品は、そんな私の心をうつしだしました。
CGはいつ頃から製作されているのですか。
2005年春、専門学校に入学してから Photoshop CSを使ったデジタルアートを描く授業がカリキュラムにありました。それまで手描きの作品を主に制作していましたがPhotoshopを使うことで自分の表現方法が大きく広がり、Photoshopの加工技術の凄さと面白さを実感し無我夢中に作品を作り始めました。
▲作品を作るのは料理を作るのに似ています

CGを始めたキッカケは何だったのでしょうか?
幼いときから人とコミュニケーションをとるのが苦手で、人に自分の気持ちを分かってもらうには言語以外にどうすればいいだろうと思いはじめました。それから、どう表現すればどう人が感じるかを常に考えています。なかでも、デジタルアートの表現は私にあっていました。

DCAに応募されたのはどんな動機からだったのでしょうか?
応募のきっかけは学校の課題でした。応募に手数料がかからず、パソコンで送信できるためとても参加しやすかったからです。それは、多くの人が応募している理由だと思います。

今回の受賞作品「strange impression」でこだ わった点や苦労された点を教えてください。
12月のはじめに課題としてだされて応募の締め切りまで二週間くらいでした。土日はバイト、放課後は他の課題もやらなければならなかったので、とにかく時間がなかったことが一番辛かったです。
こだわった点は作品をみて、テーマになった「香」が相手に静止画だけで伝わるように表現することです。納得するまで夢中になってやりとげられてよかったです。

川崎さんの作品は、「香」というテーマを記憶と結びつけたユニークな観点と、その痛々しいまでの記憶を鮮やかに表現されている点で審査委員の方々に大きく評価されていましたが、川崎さんにとって作品つくりとは何ですか。またどのようなテーマで創作活動を されているのでしょうか。
作品制作はコミュニケーションツールでもあります。制作して、楽しくなります。「あー。幸せ」って感じです。とくに感動できるものを見て、他人から刺激をうけることで創作意欲がわいてきます。テーマは制作するものによって変わります。

DCAを受賞されたことで、何か変化はありましたか?(友人から見たよ、と言われたとか、制作活動にもっと意欲が出た!とか・・・)
今回、作品が痛々しかったのでまわりから心配されました。みんなから「大丈夫」と、言われます。心配しなくても、大丈夫です。心身元気です。親には心配されるのが嫌で作品を見せていません。作品に対しての、コンセプトの方ではかなりの自信になりました。技術や表現はもっと欲しいところなので、勉強中です。

今後はどういう作品を創っていきたいとお考えですか?
多くの表現方法は望みません。しかし、静止画だけではなく映像にも興味があります。一つの絵では伝わらなかった表現を伝えられる可能性があるためです。世界には美しいものがありそれに一つ一つ、気づいて、引き上げ、吸収、消化、して表現したいです。 そのためには、多くの人の力が必要となり、また必要とされる存在になりたいです。
まだ、具体的なことは分かりませんので、今は自分からチャンスをつくりあげられる作品制作をしていきたいと思います。

DCA2006のに応募されようとしている方々にメッセージをお願いします。
参加するのに時間が足りないと悩むかもしれません。制作は、何を表現するか、悩むと思います。一度は、辛いとか思うと思います。しかし、入賞したときは大きな可能性と自信に繋がります。人から認められたと安心できます。賞金を貰うことによって生活も変わります。何を励みにするかは分かりませんが、このコンペから貰ったものは大きかったです。なので、頑張りましょう。

ありがとうございました。
第10回:DCA2005 優秀賞受賞
氏名 : 川崎 ますみさん
性別 : 女性
年齢 : 20
職業 : 学生
E-mail : konomaemitatuki@hotmail.co.jp
URL : http://www.geocities.jp/konomaemitatuki
ここがポイント!
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STEP1.透明水彩など素材作り、集め
「A」は、水彩絵の具のやわらかさの表現をとりいれるために作成します。スキャニングしてPhotoshopで色調を調節しておきました。「B」などの素材集や自分で撮った写真で使えるものを選びました。
STEP2.パースごとの加工・合成
「C」は「B」を加工、合成したものです。色彩などを調節して、生きているようになまなましくして、レイヤー効果で水滴も作ります。
STEP3.パースを一つの絵にする
「C」などのパースを組み合わせ、配置したものです。ここで、完成度を高めます。
レイヤー効果など使用したり様々なフィルタをかけ、パースのバランスをみながら作業を進め、桜の花を指先ツールで丸め厚みをつけます。
STEP4.仕上げ
「D」の画像の絵に「E」を重ねます。「E」を不透明にします。「E」の画像に何枚ものレイヤー効果で傷口を作ります。仕上げたら、「A」を重ねて感覚で、削り落とし逆光、照明、色彩の調節をして完成です。


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