DCAは東レが文化支援の一環として主催するコンピュータ・ピクチャーの公募展です。

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TORAY DCA
WINNER'S TIPS
過去の受賞者の方々に、製作過程やテクニックを伺っていくこのコーナー。
第11回目は第10回DCA2005で優秀賞を受賞された久保田 絵理さんです。
久保田さんの受賞作品は、「兆」というテーマでかわいらしい世界を表現しながらも、細部にまでこだわって描きこまれた画力が評価され、見事優秀賞を受賞されました。
第11回
DCA2005 優秀賞受賞 久保田 絵里さん
「今ねぇ、ちょっと準備してるとこ。」
(テーマ:兆)
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[作品について]
だんだん寒くなってきて、だんだんクリスマスらしくなってきて、だんだん今年のプレゼントは何かなぁって気になってくる頃。
サンタさんがクリスマスに向けて、ちょっと準備してるとこ。
「はぁ、めんどくさーいっ」てひげに寄っかかってさぼってみたり。
お利口なおヒゲ君とプレゼント作ったり。
包装紙だって自分で作ったり。
今年のいっちょうらは完璧かしらって、鏡の前でチェックしてみたり…。
サンタさんがあんまり遊び過ぎちゃうと間に合わないかもって、ちょっとドキドキしちゃうけど…。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、準備ができていくクリスマス。
ほら、今度はもみの木さんのところに、冬眠の準備に寝袋下げにいっちゃってる。
ドキドキ、ワクワク。
早く来ないかしら、クリスマス。
CGはいつ頃から製作されているのですか。
大学に入学した1999年からです。その年に初めてタブレットを触り、感動しました。そして授業やそれとは別に制作をしていったのが始まりでした。高校までは、受験用の平面構成の練習からの鉛筆とアクリルガッシュ、それ以外では色鉛筆などを使っていました。

CGを始めたキッカケは何だったのでしょうか?
大学の学部がデザイン情報学科という、美大の中でもデジタルなところだったので、パソコンを使わざるを得ないようになりました。私の絵はphotoshopで描いているのですが、初めてのパソコンに対して、右も左もわからないまま自己流で挑んでいたら、ソフトの使い方を間違えたまま進んでいました。
描き方などは手描きと変わらずに、ぐりぐりとやっているだけなのですが、現実世界にはあり得ない、ヒストリーツール、オブジェクトの位置を簡単に変えられること、無限の色数や筆の太さが、使用し続けている大きな理由だと思います。

DCAに応募されたのはどんな動機からだったのでしょうか?
CGのコンペは、イラストや絵画のものよりもまだまだ少数だと思います。その中で、審査される方がきちんと作品を見て下さり、データの送信もし易く、世界規模で開催されているこちらのコンペは、非常に魅力的でした。昨年も応募して、明和電機の小部屋の中で紹介していただき、今年も、と思って応募させていただきました。

今回の受賞作品「今ねぇ、ちょっと準備してるとこ。」でこだわった点や苦労された点を教えてください。
私は絵本作家を目指しているのですが、クリスマス絵本を考えている時に、1年に1度だけのヒーローであるサンタクロースの、それ以外が気になりました。それで、クリスマス本番ではなく準備をしているサンタクロース、という設定を考えて、この絵を描きました。いろいろなバリエーションを思いついたのですが、設定に対する取捨選択が1番難しかったと思います。

久保田さんの作品は、一見かわいらしい感じの絵だけど、細部の細部までこだわった秀逸の作品ということで審査委員の方々に大きく評価されていましたが、久保田さんにとって作品つくりとは何ですか。またどのようなテーマで創作活動をされているのでしょうか。
大学の卒業制作の時に、「かわいい」とは何なのかを研究していました。「かわいい」を意識するようになってから、作品に対する考えが変わってきたと思います。ただの「かわいい」には限界があるので、それをちょっと作ることは簡単でも、そのかわいさを継続していくことは、極限まで突き詰めていかなければならない大変さがあります。それでも、やめられない不思議な魅力がかわいいものにはあると思います。本当にくだらないことに、常に本気で挑んでいきたいと考えています。
また、制作する時はいつも、デジタルな加工を極力わからないようにしています。sそれは、CGは、油絵や、版画や、彫刻などと同じで、制作のツールの1つだと思っているからです。パソコンは本当に素晴らしいツールですが、私自身がパソコンのツールにならないように、常に気をつけています。

DCAを受賞されたことで、何か変化はありましたか?(友人から見たよ、と言われたとか、制作活動にもっと意欲が出た!とか・・・)
意外な人からもメールを頂いたり、反響があって、とてもびっくりしました。また、このような大きな賞を頂いたのが初めてだったので、本当に嬉しかったです。
そして制作技法にも自信がつきました。

今後はどういう作品を創っていきたいとお考えですか?
もっともっと、細かく、でも、抑揚のある絵を描いていきたいと思います。絵の中のテンポや、空気、重さや軽さを、もっと勉強して表現していきたいです。また、動きのあるものや大きいものも作っていき、最終的には絵本を作りたいです。

これからDCAに応募されようとしている方々にメッセージをお願いします。
頑張りましょう。

ありがとうございました。
第11回:DCA2005 優秀賞受賞
氏名 : 久保田 絵理
性別 : 女性
年齢 : 25
職業 : イラストレーター
E-mail : info@erimilk.com
URL : http://erimilk.com
ここがポイント!
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STEP1.
最初にノートとペンを使って、アイディアを出したり、ラフを描きます。
STEP2.
構図がだいたい決まったら、下書きの段階からパソコン、タブレットで描きます。
STEP3.
なんとなく、画面の大きい部分に、色を入れていきます。
STEP4.
徐々に細かいところを描いていきます。
STEP5.
目立たせたい部分、目立ってはいけない部分の色を考えながら、仕上げていきます。


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