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| このDCAが始まってから2-3年くらいに私の友人が応募していて、ホームページで見るようになったのですが、当時のDCAに応募されている作品の傾向と私の作品の傾向が違っていたので、毎年眺めているだけでした。当時はどちらかというと、重厚な感じの作品が多かったのですが、DCAも時代とともに、傾向が変わってきたので、出してみようと思いました。それがちょうど3年前。今回が3回目の応募です。 |
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私だけではないと思いますが、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目と、発展させて作ることを目標とします。今回は、2回目の作品を目の前に置きながら、自己反省をしながら作りました。もっと変化をつけてエクサイティングなものにしたいと。
前回、前々回は審査委員特別賞で、私は最優秀賞、優秀賞等には縁がないんだと思いました。実は、今年音沙汰がなかったら、DCAから足を洗おうかと思っていたんです(笑)。最後まで応募するかしまいか、悩んでいたのですが、応募してよかったです。 |
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| うそー!?って感じでした。受賞連絡のメールの「最優秀賞」が間違いじゃないか、再三確認しました。 |
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| 最初からはっきりしたイメージやアイデアはないんです。ただ、この作品に限らず、キャラクターを描くことに、その時すごくはまっていたんだと思います。描きながら、こういうキャラクターだったらこういう背景がいいかな、と試行錯誤を繰り返して、最終的に出来上がりました。 |
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| 直感です。作品そのもののイメージはまだ湧いていなかったのですが、「彩り。鮮やか。あ、これ好き」とピッタリと感じました。 |
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| キャラクターの一人ひとりに個性を出すために、顔の表情、ドレス、小道具などにこだわりました。また、彼女たちの動作や画面全体の空気の流れにも気を遣いました。 |
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作っていくときは、まず正面から。それに少しずつ動きを加えていって、顔をもう少しほっそりさせたいとか、表情をもっとお茶目にしたいとか、作り変えていくんです。
顔は石膏で作ったライブマスク(モデルは知り合いの人)を写真に撮影したものを原型にして、まず目も鼻もない状態を作ります。体は裸の状態を作ってから服を着せていきます。目は目の、鼻は鼻のレイヤーがあって、実際には全部で100枚くらい作ります。
それに微妙なディテールを加えていきます。ばらばらにしていかないと、修正するときが大変なので全部別々のレイヤーで作業します。シャープに出すぎると、貼り付けたようになって浮いてしまうので、エッジをぼかしたりしてバックに馴染むようにしています。まつ毛も1本1本書いて、ぼかしています。結構細かいんです。制作期間は1日8時間程作業して、1カ月くらいかかりました。 |
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| 元々版画をやってはいたのですが、30代の時に「私の人生これでいいのか?」と疑問に思い、ある日決心して、身の周りのものを売ってお金を作り、ニューヨークに行きました。とにかく自分で何かを感じたい、とにかく学校に行こう、と思って。そこで、プラトという大学が経営している成人向けの版画の学校に2年間通い、リトグラフ(石版画)を学びました。それが本格的に版画を始めたきっかけです。当時、学校にいる日本人は私一人だけでした。コミュニケーションは英語でないと成り立ちませんから、クラスメイトにノートを借りて丸ごと写したり、辞書を引いたりして、独学で英語を身に付けました。日本では体験できない良いことも悪いことも経験でき、卒業までの2年間である種のたくましさが身につきました。卒業して帰国した後は、版画協会に所属し、作品を発表し始めました。 |
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| 版画は体力を使う仕事ですが、57歳のときに病気をして、その後は体力が落ちてしまい、絵にも勢いがなくなってしまったんです。でも、絵は描き続けていきたいという思いは持っていました。いずれCGを始めるなら今だと思い、60歳の時に一大決心をして、パソコンのパの字も分からないままに中古のマックを買いました。当時はCGで絵を制作する人たちは少なかったので、版画家からすると抵抗や葛藤がありましたが、私は版画もCGも作家のイメージ表現技法の媒体であると思うので、あまりこだわりませんでした。 |
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| CGをマスターするためにどこかに習いに行ったという経験はありません。CGを始めた当時、グラフィック関係の専門学校の講師をしていたのですが、そこの教え子にパソコンの操作を教えてもらい、すべてをノートに書き留めて部屋中マニュアルだらけにして練習しました。そうしてコンペに出した作品は入選することができました。ただ一つ自慢できることは、投げ出さなかったこと、毎日続けたことです。続けるうちに自分流の使い方を見つけていきました。今回、DCAで最優秀賞をいただいて、CGをやってよかったと思っています。 |
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| 今後は、今回の作品のキャラクターをもっと発展させて作っていきたいと考えています。このキャラクターをちょっとしたグッズにできないかなとも考えています。とにかく、手でモノを作るのが本能的に好きで、モノを作っていられれば幸せなんです。作りかけのキャラクターには、「やあ、こんにちは」と声をかけたい気持ちになりますね。CGアートの魅力は、アナログで表現しにくいものを、画像ソフトを使うことによって面白い表現ができることです。CGには、まだまだ色々な表現がつまっているはずです。マンネリになってしまうと絵が良くならないので、これからも自分の技術は進化させていきたいと思います。 |
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| 見ていると底知れない魅力があるんです。特にバンドリーダーのYoshikiさんが好きです。YouTubeに掲載されている動画を、1週間続けて毎日朝から3時間片っ端から見ていたら、目が激しいドライアイになってしまい、3日間ほど瞬きするたびにしみるような痛みに襲われました。あれは地獄でした(笑)。 |
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| 映画、舞台からは、直接的・間接的にとても影響を受けます。絵画的な作品や、息をのむような奇麗な作品を見た後には、自分の作品にもその要素を取り入れます。芸術作品に触れないと、灰色の感覚になってしまうのではないかなと思います。また最近は、中国の色彩に惹かれて中国映画を見始めました。ある時期からその妖しい魅力に取り憑かれてしまったんです。私も中国独特の赤色を出したいと思うのですが、なかなか出せません。また、若手の現代アートと呼ばれる人たちの情報を肌で感じようと思い、「アートフェア東京」にも最近行きました。 |
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| とにかく毎日やることです。CGはツールですから、CGを使って、“何を”表現したいかをもつべきだと思います。 |
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黒滝 淳(くろたき あつみ)。 アーティスト。本名:黒滝淳美(くろたきあつみ)。 |
1936年 東京生まれ。
1971年 プラト・グラフィックセンター(N.Y.)修了
1986年 現代日本美術展にて京都国立近代美術館賞、三重県立美術館賞受賞。
1970年より30年間日本版画協会所属
1970年より30年間東京デザイナー学院講師
2005、2006年度東レDCA審査員特別賞受賞
2007年度東レDCA最優秀賞受賞 |
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